U-13ヘッドコーチの清水智士です。

5月に入り、バスでの遠征試合を2回行いました。その報告をします。

5月4日（土）
練習試合vsFC KASUKABE
[A戦]
●1-4（1-2,0-2）、○2-0（1-0,1-0）
[B戦]
●1-5（0-2,1-3）、●0-1（0-0,0-1）

初めて県外の強豪チームと試合を行いました。チームの目標は「落ち着いてボールを前に運んでいくこと」。そのために個々で何をすべきか、しっかり整理して臨みました。

試合は序盤こそ五分五分だったものの、徐々に主導権を握られて苦しい展開になりました。ボールを奪って広く攻撃しようと思っても、なかなか上手くいきません。このレベルの相手を前にすると、まだまだ相手との間合いがきちんと取れず、周りを観て判断する前に慌ててしまうことが多かったです。結果的に失点を重ねることとなってしまいました。

2試合目は現状を分析し、テーマを守備に切り替え、「ボールの移動中にきちんと相手にアプローチすること」を意思統一して臨みました。その結果、相手の良さを上手く消すことができ、A戦では勝利を、B戦でも良い試合をすることができました。

圧倒的にボールを持たれてしまった悔しさと、守備における手応えを得た1日だったように思います。



5月11日（土）
三笠山カップ1日目
○3-0（2-0,1-0）1FC川越水上公園
●1-3（1-1,0-2）横浜FC鶴見
●0-2（0-0,0-2）FC深谷

5月12日（日）
三笠山カップ2日目
●0-2（0-1,0-1）常総アイデンティ
●0-1（0-1,0-0）1FC川越水上公園
●0-1（0-1,0-0）SPフッチ

優秀選手賞：川嶋天斗
※対戦相手の指導者の投票により決定しました。

2日間、関東の強豪チームが集うカップ戦に招待していただきました。

初戦の1FC川越水上公園との試合では、ボールを保持しながら相手の矢印の逆をしっかりと取って崩していく、狙い通りの戦いができました。決めるべきチャンスも確実にものにし、幸先の良いスタートを切りました。

しかしそれ以降の試合では、善戦しながらも競り負けてしまいました。いずれの試合でも相手の技術が高く、やや守備をする時間が長くなってしまい、ラインも駆け引きができずにズルズル下がってしまうことが多かったです。下がった状態での守備は全員が集中して粘り強く対応できていましたが、ボールを奪ってもなかなか前にボールを進めていくことができず、意図した展開にはなりませんでした。

そうなってしまった理由は様々考えられますが、最たるものは個々の基本技術、質にあると感じています。どんなに相手をしっかり観て戦ったとしても、簡単なミスをあまりに多くしてしまえば苦しくなってしまうのは当然です。それによって自信を持って攻撃のポジションを取れなくなってしまったり、顔が上がらずに周りの状況がわからないままプレーをしてしまったりし、そしてそういった小さな部分の積み重ねが大きな差となって表れてしまったように思います。これから取り組むべきたくさんの課題を突きつけられた気がしています。



この遠征が終了するにあたり、選手たちには「この悔しさを忘れず、これからは今回の相手のようなチームに勝っていく基準でサッカーをしていくこと」を強調しました。普段の練習から、甘えて、妥協して、言い訳を探して取り組んでいては、絶対に強いチームにはなれません。今回感じたことを糧にし、普段の1本1本のパス、コントロール、ドリブル、シュートなど、もっともっと細部にまでこだわっていかなければならないでしょう。

また、練習の前後や合間などを含め、空いている時間を有効活用して技術を高めるなど、意識1つで変えられる部分は全て、今すぐに変えていって欲しいと思います。この悔しさをきっかけにどれだけ『本気』になれるのかによって、このチームの未来は間違いなく変わってくると思います。

最後に、オフ・ザ・ピッチのことに触れておきます。今回の遠征では、いずれの日もバスは予定通り、もしくは予定より早く出発することができました。バスに荷物を積んだり、運転手の方に挨拶をしたりする時間も考え、早め早めに行動することができていました。

また、試合会場でも、まだ荷物が散らかっていることもありますが、いろいろなことに気が付いて直していける選手が増えてきています。チームとして行動する中で、つくばFCの一員としての言動や物の管理など、そういう部分においても更なる高みを目指していきたいと思います。



GWも終わり、小学生から中学生になるお試し期間はおしまいです。2回の遠征の経験から、少しでも進化した選手たちとこれからサッカーをしていけることを、心から期待しています。