2019年06月24日

【マッチレポート】6/22(土) 2019プレナスチャレンジリーグEAST 第11節

2019年6月22日 プレナスチャレンジリーグEAST第11節
VS常盤木学園高等学校戦 @相馬光陽サッカー場人工芝Dグラウンド マッチレポート


日頃からつくばFCを応援してくださり、ありがとうございます。

6月22日行われました、プレナスチャレンジリーグEAST第11節の結果についてお伝えします。


最終クール、「波乱」の開幕
前節アウェイで勝利を収め、連勝中と勢いの出てきたつくばFCレディース(以下つくば)。今節からいよいよ第3クールとなり、リーグも終盤戦。ここで迎えるのは前回の戦いで今シーズン初白星を献上してしまった常盤木学園高等学校(以下常盤木)。現在最下位に沈んでいますが、つくばにとっては過去の対戦成績を見ても、決して楽な相手とは言えない、まさしく難敵との対戦となりました。

常盤木はここまでのリーグ戦と変わらず3-2-4-1の構え。対人能力に長けた3人のCBが相手の攻撃を封鎖し、ボールを奪うと一気に前線にボールを供給。スピード溢れる両WGとCFを中心にサイドを攻略し、クロスからの得点を狙います。

一方のつくばも前節から変わらず3-4-3の構え。前節負傷交代を余儀なくされた#7原島はベンチからのスタート。1トップにはエースの#10豊嶋が復帰。#19堀江が1列下のIHに入ります。

常盤木の特徴は十分に理解し、試合に臨むつくばでしたが、今節もコートの縦方向に強い風が吹くピッチコンディションに。加えて、前半は風下に立たされることとなったため、ロングボールへの対応が課題となることを確認。

守備ではラインコントロールをしっかりとし、逆サイドのケアはいつも以上に怠らず、素早くポジションを取ることが求められます。攻撃に転じたときは弾道の高いボールは押し戻されるため、CBの準備は早く、下でボールをつなぎ、常盤木のラインを一つずつ攻略し、最後は#11内田や豊嶋の突破力からゴールを目指します。

立ち上がりの時間、攻守の切り替えには十二分に注意したいところでしたが、前半12分、トランジションからピンチを迎えてしまいます。

ゴールキックのリスタート、ポジション取りが遅れ、ロングキックの選択しかなくなると、これを相手にヘディングで跳ね返され、それがそのままスルーパスのようになると、右サイドに持ち込まれます。当然得意の形となった常盤木は中に選手が入り込み、クロスでこれを合わされ失点。警戒していた全ての局面が見られたにも関わらず、すべての対応で後手を踏み、またしても早い時間に先制を許してしまいます。

先制された中、風下に立たされるという苦しい状況のつくば。なんとか形勢を持ち直すべく、早い時間帯での選手交代に踏み切り、同点弾を狙いますが、ラストパスの精度、最終ラインとの駆け引きなど、最後の部分で合わせきれず得点を挙げられずにいると前半42分。

最終ラインからのロングボールをカットされると今度は左サイドを崩され、中央でしっかりと合わせられ失点。与えたくなかった追加点を与えてしまい、0-2で前半を終了します。


逆境、さらに逆境
ハーフタイムにメンバー・スタッフ全員で諦めず、追いかけ、追い越すこと、戦い抜くことを第一に後半に臨んだつくば。#19堀江に替え、#7原島を頭から投入し、攻勢に出ます。

しかしこの試合は守備が安定しません。後半3分。
縦パスでPA内に侵入を許してしまうと、後ろ向きで受けた相手選手にターンを許してしまい、GKと1対1に。これを冷静に沈められ、0-3にスコアを放されます。

今シーズンのつくばの1試合での最多得点は「3」。追いつく上でこれ以上の失点は許されず、かつ早い時間での1得点が求められます。しかし、#10豊嶋の抜け出しはGKにうまく処理され、原島のシュートも枠を捉えきれずにいると後半7分。

常盤木につくばの左サイドから、右サイドに大きくサイドチェンジをされ、起点を作られると、そこからアーリークロスを上げられ、後方からダイアゴナルにスプリントをかけていた常盤木の選手に合わせられ、失点。与えてはいけなかった4点目を与えてしまいます。


開けた風穴、狙うは4点
0-4と今シーズン最多失点、最多の点差をつけられたつくば。このままでは終われず、前線から積極的にボールを奪いにかかります。

すると後半12分。相手CBが自陣ゴール前で一瞬ボールコントロールを乱すとこれを見逃さなかったのは後半から入った#7原島。ボールをCBから奪い去るとそのまま左足を振り抜き、今シーズン3点目をゲット!持ち前のスピードとアグレッシブさで得点をもぎ取り、自身のプレーでチームを鼓舞します。

これ以上の失点は重ねず、それでも攻勢に回らなければいけない、非常に難しいゲーム展開を強いられるつくばですが、この原島のゴールを皮切りに攻撃の歯車が噛み合い出します。

相手のDF陣へのプレスが効き、ボールの回収率が向上すると、前線で原島と#10豊嶋が起点になり、ボールを収めます。その後ろでは#8衣奈、#11内田、#14亀井がカバーを作り、前向きでボールを受け、背後やサイドにボールを供給。常盤木を押し込み、シュートに至る回数が多くなります。

そして後半31分。右サイドで、衣奈と内田が相手に寄せられながらもボールを失わず、常盤木の陣形を動かすと、衣奈からボールを受け取った亀井はこれを左サイドに展開。#4藤井が絞っていたことにより空いていたサイドに走りこんでいたのは左CBの#9 廣田!

受けた廣田はそのまま縦にドリブルで持ち込むと逆サイドネットに冷静に流し込み、2点目をゲット!!廣田のチャレンジリーグ初ゴールで2-4とし、また一歩常盤木に迫ります。

2点差とし、俄然勢い付くつくば。攻撃の手を緩めません。
後半37分。右サイドで得たFKにキッカーは内田。蹴り出されたボールは中央で一度触られるもコースが大きく変わることなく逆サイドまで。ここに待ち構えていたのは原島!そのままダイレクトボレーで豪快に突き刺し、チーム3点目をゲット!!原島のこの試合2点目のゴールでスコアを3-4の1点差とし、一度は決したかと思われた試合の行方を分からないものとします。


「負けないつくば」へ、迎えた最終盤
4位以上の確保、さらには上位進出を目指すために何としても勝ち点を得たいつくば。残り時間は10分弱、点差は1。まだまだ攻め続けます。

後半42分。#10豊嶋がスローインから抜け出すと、左サイド奥までボールを持ち運び、CKを獲得。1度目の対戦の際から、常盤木がセットプレーの対応に難を抱えているのは織り込み済みのつくばは、ここが勝負所と見るとCBの#26小田切と#28小島も前線にあげ、4点目を狙います。

キッカーはインスイングのボールを上げられる原島。1度相手にクリアされ、逆サイドに流れるも、ボールはまだPA内に。ゴール前に人数が密集する中、ただ一人フォアサイドにポジションを取っていたのはつくばの#14亀井!
冷静にトラップし、その右足を振り抜くと、相手の懸命なブロックもわずかに届かず、ボールは常盤木ゴールに吸い込まれついに同点に追いつきます!!

スコアを4-4とし、流れは完全につくばに。直後のキックオフをまたしても原島が強烈なプレッシャーをかけ、ボール奪取。独走に入りかけましたが、ここは常盤木も堪らずファールで水際の対応。得たFKを内田が直接狙いますが、これは惜しくも枠外に。

後半47分。DFのクリアボールがそのまま前線に流れると、スタートを切ったのは豊嶋!最後まで落ちることないスピードで常盤木DF陣を切り裂きますが、シュートはジャストミートせずゴールとはなりません。

このまま4-4で試合終了。後半10分までに4点差つけられるまさに絶体絶命と言える状況の中、30分間で4点を奪い引き分けに持ち込むことができたことは、今までのつくばFCレディースには無かった粘り強さ、勝負強さだと思います。

しかし、「4失点」という現実は真摯に受け止めなければなりません。環境にあったゲーム運び、立ち上がりの集中力、プレーへの準備。どれが欠けても厳しいチャレンジリーグで、守備を構築することは難しくなってしまいます。爆発力のある攻撃には自信を持ちながらも、堅実で、強固な守備を90分間発揮できるよう、トレーニングから取り組んでいかなければならないと感じました。

遠くアウェイの地まで応援を届けてくださったサポータの皆様、ありがとうございました。下位との差を広げることはできませんでしたが、まだまだ上位を狙えるチャンスを残しています。次節はホームでの今年最初で最後の男女アベック開催となり、レディースの相手は今シーズン唯一得点を挙げられていないJFAアカデミー福島になります。

サポーターの皆様に来て良かったと思っていただけるようなサッカーをお見せするべく、準備していきますので、変わらぬご声援、応援よろしくお願いいたします。


試合結果
プレナスチャレンジリーグEAST第11節
VS常盤木学園高等学校
前半:0-2
後半:4-2(12、37分 #7原島、31分 #9廣田、42分 #14亀井)
合計:4-4

【マッチレポート】6/22(土) 2019プレナスチャレンジリーグEAST 第11節

【マッチレポート】6/22(土) 2019プレナスチャレンジリーグEAST 第11節

リザーブメンバー
GK
#21高橋
DF
#6川原
MF
#2大木
#22 菊池
#7 原島

(次節公式戦情報)
2019プレナスチャレンジリーグEAST 第12節
VSJFAアカデミー福島
6月29日(土) 17時K.O@セキショウ・チャレンジスタジアム

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Posted by つくばFC at 00:27│Comments(0)女子TOP
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