2020年10月22日

プレナスチャレンジリーグEAST第6節 vsノルディーア北海道戦 @札幌厚別公園競技場 マッチレポート

日頃からつくばFCを応援してくださり、ありがとうございます。
10月17日(土)に行われました、プレナスチャレンジリーグEAST第6節の結果についてお伝えします。

◇リーグ再開、折り返し地点
皇后杯を終え、約1ヶ月のリーグ中断期間。加えて台風の影響により、第5節が延期になったことで、他チームよりさらに1週間遅れて公式戦を迎えることとなったつくばFCレディース(以下つくば)。リーグも折り返し地点を迎え、ここからの6連戦に良い流れで入るためにも重要となる今節の相手は、ここ数年勝利を挙げることのできていないノルディーア北海道(以下ノルディーア)となりました。

つくばはこれまで最も用いてきた3-4-3の布陣。フィールドの幅を有効に活かすため、両WBが高い位置をとり、中央ではIHが常に相手のラインの中間を狙い、守備の的を絞らせずに、優位な関係を維持したまま前進につなげます。今節は左CBに#25栗原、CMFに#20山崎、CFに#24大岩がそれぞれリーグ戦初スタメン。中断前からより一層厳しくなったチーム内での競争を勝ち抜いた選手も加え、5試合ぶりの公式戦勝利を目指します。

対するノルディーアもここ数年と変わらず4-4-2の構えでゲームイン。圧倒的な高さとパワーを持つ両CBで最終ラインを強固なものとし、長いボールでスピードのある前線の選手にダイレクトにボールを預け、縦に早くつくばゴール前まで迫ります。

公式戦から長い時間離れていたため、より重要となるゲームへの入り方。最初のチャンスはつくばに。中央の連携からLWBの#4藤井がサイドのスペースに抜け出すと、ゴールライン際の絶妙なダブルタッチで相手を抜き去りゴール前へクロス。これはノルディーアのクリアにあいますが、序盤から狙っていたサイド攻撃を組み立てることに成功します。

◇上位進出へ、試される展開
良い展開でゲームに入り、その後も最終ラインからポゼッションを高め、ノルディーアを揺さぶろうとボールを保持する時間を増やすつくば。安定したポゼッションから崩しの局面に入るタイミングでのテクニックに細かいズレが生じ、なかなかゴール前でのフィニッシュまで持ち込めないでいると、不運な形も重なり、ノルディーアに攻め込まれます。

前半12分。つくば左サイドにボールを運ばれると、ノルディーアはそこから中央へカットイン。#25栗原が身体を寄せ、バランスを崩し、ボールは足元から離れますが、ここに対しつくばは前と後ろから二人がアプローチを仕掛け、結果重なり合ってしまい、ボールはノルディーアに。

バランスが崩れてしまった最終ラインをノルディーアは見逃すことなく、縦にスルーパスを送り、さらにそこから逆サイドで完全にフリーになった選手へ預けられて失点。ここから攻勢をもう1段階高めたいというところで、細かいミスも繋がり先制を許してしまいます。

◇詰め切るためのあと一手
先制された後も慌てることなく、ボール支配率を高め、同点を目指すつくば。#6佐藤(友)からRWBの#14岸川だけではなく、中央のライン間にいる#22荒木にもボールが入り始め、岸川がより高い位置で勝負を仕掛けることができるように。

#7原嶋、#20山崎のダブルボランチは跳ね返ってきたボールの回収率を高め、次の展開につなげ、ゲームをコントロールし続けます。

つくばのチャンスは前半の終盤に。
前半43分。中盤のトランジションから、#10廣田、原嶋、荒木とボールがテンポよく繋がり岸川まで渡ると、クロスに再び廣田が飛び込みますが、これはわずかに合わず。
さらに抜けたボールを#4藤井が回収し、ダイレクトでクロスを上げると、入り直していた#24大岩がヘディングで合わせます。しかしこれは枠を捉えきれず、仕上げの場面で精度を欠き、0-1で前半を折り返します。

◇次に向けて、修正・積み上げ
後半も立ち上がりから展開は変わらず、ボールを支配するつくばが攻勢を強めます。

#2佐藤(歩)、#3小田切、#6佐藤(友)の最終ラインが前半から変わらず、ビルドアップで徐々にラインを高めていくことで、WBは高い位置を取り続けます。その結果、ボールはよりゴール近くにいくようになり、サイドの深い位置まで攻略し、クロスを上げる場面も多く作り出します。しかし、そこは高さに自信のあるノルディーアも簡単には許さず。粘り強く跳ね返し続けます。

そんな中、ノルディーアのカウンターが炸裂。後半28分、ノルディーアのクリアボールからそのまま最終ラインを抜け出され、GKと1対1を作り出されますが、ここは#1稲葉がしっかりと距離を詰め、シュートストップ。追加点を許さず、同点に向けチームを支えます。

試合も終盤を迎え、#9大坪、#23伊藤の投入に加え、#3小田切を前線にあげ、同点弾を狙うつくば。起点作りとサイドの突破に成功する場面までは持ち込むも、クロスに対してゴール前に人数をかけることができず、シュートを打ち切れません。

最後まで決定的に崩し切ることができず、0-1で試合終了。今シーズン初黒星を喫しました。

ボールを保持することは出来たものの、ゴール前まで攻め込む回数が増えず、ゴールを脅かすことができなかったことは次節に向けての課題だと感じました。
ただ、メンバーが変わり、リーグ戦初先発の選手も細かい課題はあるものの、チームとしての戦い方をピッチ内で表現できたことはこの先のリーグ戦に必ずつながると思います。

リーグ戦初黒星となってしまいましたが、次節も同じ相手をホームで迎えますので、今回の課題を修正し、今シーズン初の有観客試合を勝利で飾れるようトレーニングから積み上げていきます。引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします。


(Written by 野々山 理玖)

プレナスチャレンジリーグEAST第6節
VSノルディーア北海道
前半:0-1
後半:0-0
合計:0-1

公式記録はこちらから
http://match.nadeshikoleague.jp/2020/east/match_report/m16.pdf


(次節公式戦情報)
2020プレナスチャレンジリーグEAST 第7節
VSノルディーア北海道
10月25日(日) 13時K.O@セキショウチャレンジスタジアム

プレナスチャレンジリーグEAST第6節 vsノルディーア北海道戦 @札幌厚別公園競技場 マッチレポート

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