2020年11月13日
2020年11月8日 プレナスチャレンジリーグEAST第5節 vsNGUラブリッジ名古屋 マッチレポート
日頃からつくばFCを応援してくださり、ありがとうございます。
11月8日(日)に行われました、プレナスチャレンジリーグEAST第5節(延期分)の結果についてお伝えします。
◇リベンジ果たしに、乗り込むアウェイ
前節ホームで敗戦を喫したつくばFCレディース(以下つくば)。なんとか流れを変え、勢いに乗りたい中迎えた試合は、台風で延期となったNGUラブリッジ名古屋(以下名古屋)との再戦となりました。
名古屋は前回と変わらず4-4-2の布陣。選手起用に若干の変更はあるものの、戦い方に大きな変化は見せず。最終ラインのビルドアップにボランチが1枚参加し、サイドバックを高い位置に押し出し、攻撃に関わる人数を増やします。サイドを起点としつつも、最前線は積極的にDFラインの背後にアクションを起こし、そこにボールを送り込むことで全体を押し込みます。
一方のつくばもここまでと同様3-4-3でゲームイン。前節急遽の出場ながらも、安定したパフォーマンスを発揮した#25栗原がスタメン入り。前節ゴールまであと一歩というところまで迫りながらも決めきることができなかった攻撃は最後の質をトレーニングから確認。守備ではボールの出所をサイドに限定し、追い込んだ先で人数をかけボールを取り切ることを狙いとして共有。全体が縦にも横にもコンパクトな状態を保つため、全員がスライドの意識を持つことが重要となります。
ゲームの展開はまたしても序盤から打ち合いに。WBを起点にサイドから攻撃を仕掛けるつくば。FWの抜け出しを見せることで、高い位置に中盤のラインを設定し、セカンドボールの回収率を高め、2次、3次と攻撃を畳み掛ける名古屋。互いの狙いをぶつけ合う激しい立ち上がりの中、ゲームは進んでいきます。
◇立ち直り、支え続ける守備陣
ここ2試合安定した立ち上がりを見せていたつくばでしたが、前半15分、名古屋に一瞬のスキをつかれてしまいます。
名古屋CBが右から大きなフィードで左へボールを展開。スライドが間に合わず、前向きの状態でコントロールされると、最終ラインをギリギリのタイミングで抜け出していたFWに一本の縦パスを供給。これをダイレクトで決められ失点。早い時間に先制点を与えてしまいます。
追いかける展開となったつくば。まずは1点を確実に狙いたいところですが、この試合は名古屋のミドルエリアを有効に突破するシーンをなかなか作ることができず。それでもなんとか#7原嶋、#19山口を中心にサイドに展開します。前半はRWB#14岸川がチャンスメイク。クロスを何度か上げ、#9大坪、#10廣田が中央でゴール前に迫りますがシュートまでは持ち込むことができません。
前半の終盤。再び名古屋がつくばゴールに迫ります。
前半35分。シュートの跳ね返りを詰められますが、ここは#1稲葉が右足一本で懸命のシュートストップ!
続く前半43分も左サイドを突破され、ゴール前にいたフリーの選手にシュートを浴びますが、またしても稲葉が抜群の反応でビッグセーブ!
これ以上の失点は許すまいと稲葉を中心とした守備陣が奮起し、なんとか前半を0-1で折り返します。
◇修正をかけ、攻勢へ
後半、名古屋のサイドアタックにより強く対応するため、守備の際フォーメーションを4-4-2に変更。一人一人の役割を明確にし、ボールホルダーにより強烈な圧をかけることで、時間とスペースを奪い、名古屋攻撃陣の停滞を狙います。
後半開始からつくばが流れを掴みます。
開始早々。最終ラインでボールを動かし、名古屋を揺さぶると、#6佐藤(友)から#22荒木にラインを切り裂く縦パスが入ります。ここから中央で#9大坪、#10廣田が短いパスワークでボールをつなぎながら左の#4藤井へ。
藤井も名古屋の体制が整う前に廣田とのワンツーで抜け出し左サイドを突破。クロスは合いませんでしたが、全体がつながった連携を見せます。
続く後半4分。再び右サイドから中盤へとボールを動かすと、今度は#7原嶋から廣田に展開。廣田が中央の荒木にアーリークロスを上げ、荒木もDFに身体を寄せられながらも爪先で合わせ、ループ気味のシュートを放ちますが、これは名古屋GKのセーブにあい得点とはならず。しかし前半名古屋に対応される場面が多かった攻撃が、4-4-2と3-4-3を展開によって使い分け、相手に的を絞らせないことで、徐々に歯車が噛み合い始め、攻勢を強めます。
◇勝ち点を目指すせめぎ合い
守備時に4-4-2に変化することで、単純なボールには#3小田切、#25栗原が強く対応。簡単に侵入は許さず、名古屋の攻撃を跳ね返します。
また、サイドにボールが入った時、前半以上に高いポジションで対応が可能になったため、#4藤井を中心にインターセプトの回数が増加。素早い攻守の切り替えからカウンターに転じ、前線までボールを運びます。
時間が経過してもゲームの展開は大きく変わらず。お互いにサイドを起点としてクロスを中心にゴールに迫ります。名古屋は中盤のボール奪取からサイドに展開し、クロスを幾度となくあげるも最後のフィニッシュで精彩を欠き、追加点には至らず。
一方のつくばは最終ラインからのビルドアップで中盤のラインを効果的に突破し、藤井、#14岸川の両WBに預け、クロスを上げますがゴール前の選手とわずかなタイミングでボールが合わず、シュートを打ち切ることができません。
まずはなんとか追いつきたいつくばは#9大坪に替え、開幕戦以来の出場となる#8菊地を投入。前線のアクションを活性化させ、攻撃の手を緩めません。
その後も前線からハイプレスをかけ、速攻も見せながらゲームを展開しますが得点を挙げるまでには至らず、このまま0-1で試合終了。
前節とは違い、ゲームを支配される苦しい展開の前半から、チーム全体で修正を重ね、後半に臨めたことは大きな収穫になったと思います。ただ、ここ3試合無得点という結果は真摯に受け止めなければいけない課題として以前横たわっています。
残り2試合、どちらもホームでの開催となりますので、ファン・サポーターの皆様に一つでも多くの得点をお見せできるよう、また積み上げていきますので、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。
(Written by 野々山 理玖)
プレナスチャレンジリーグEAST第5節
VSNGUラブリッジ名古屋
前半:0-1
後半:0-0
合計:0-1
公式記録はこちらから
http://match.nadeshikoleague.jp/2020/east/match_report/m15.pdf
(次節公式戦情報)
2020プレナスチャレンジリーグEAST 第9節
vsJFAアカデミー福島
11月14日(土) 14時K.O@ セキショウチャレンジスタジアム
11月8日(日)に行われました、プレナスチャレンジリーグEAST第5節(延期分)の結果についてお伝えします。
◇リベンジ果たしに、乗り込むアウェイ
前節ホームで敗戦を喫したつくばFCレディース(以下つくば)。なんとか流れを変え、勢いに乗りたい中迎えた試合は、台風で延期となったNGUラブリッジ名古屋(以下名古屋)との再戦となりました。
名古屋は前回と変わらず4-4-2の布陣。選手起用に若干の変更はあるものの、戦い方に大きな変化は見せず。最終ラインのビルドアップにボランチが1枚参加し、サイドバックを高い位置に押し出し、攻撃に関わる人数を増やします。サイドを起点としつつも、最前線は積極的にDFラインの背後にアクションを起こし、そこにボールを送り込むことで全体を押し込みます。
一方のつくばもここまでと同様3-4-3でゲームイン。前節急遽の出場ながらも、安定したパフォーマンスを発揮した#25栗原がスタメン入り。前節ゴールまであと一歩というところまで迫りながらも決めきることができなかった攻撃は最後の質をトレーニングから確認。守備ではボールの出所をサイドに限定し、追い込んだ先で人数をかけボールを取り切ることを狙いとして共有。全体が縦にも横にもコンパクトな状態を保つため、全員がスライドの意識を持つことが重要となります。
ゲームの展開はまたしても序盤から打ち合いに。WBを起点にサイドから攻撃を仕掛けるつくば。FWの抜け出しを見せることで、高い位置に中盤のラインを設定し、セカンドボールの回収率を高め、2次、3次と攻撃を畳み掛ける名古屋。互いの狙いをぶつけ合う激しい立ち上がりの中、ゲームは進んでいきます。
◇立ち直り、支え続ける守備陣
ここ2試合安定した立ち上がりを見せていたつくばでしたが、前半15分、名古屋に一瞬のスキをつかれてしまいます。
名古屋CBが右から大きなフィードで左へボールを展開。スライドが間に合わず、前向きの状態でコントロールされると、最終ラインをギリギリのタイミングで抜け出していたFWに一本の縦パスを供給。これをダイレクトで決められ失点。早い時間に先制点を与えてしまいます。
追いかける展開となったつくば。まずは1点を確実に狙いたいところですが、この試合は名古屋のミドルエリアを有効に突破するシーンをなかなか作ることができず。それでもなんとか#7原嶋、#19山口を中心にサイドに展開します。前半はRWB#14岸川がチャンスメイク。クロスを何度か上げ、#9大坪、#10廣田が中央でゴール前に迫りますがシュートまでは持ち込むことができません。
前半の終盤。再び名古屋がつくばゴールに迫ります。
前半35分。シュートの跳ね返りを詰められますが、ここは#1稲葉が右足一本で懸命のシュートストップ!
続く前半43分も左サイドを突破され、ゴール前にいたフリーの選手にシュートを浴びますが、またしても稲葉が抜群の反応でビッグセーブ!
これ以上の失点は許すまいと稲葉を中心とした守備陣が奮起し、なんとか前半を0-1で折り返します。
◇修正をかけ、攻勢へ
後半、名古屋のサイドアタックにより強く対応するため、守備の際フォーメーションを4-4-2に変更。一人一人の役割を明確にし、ボールホルダーにより強烈な圧をかけることで、時間とスペースを奪い、名古屋攻撃陣の停滞を狙います。
後半開始からつくばが流れを掴みます。
開始早々。最終ラインでボールを動かし、名古屋を揺さぶると、#6佐藤(友)から#22荒木にラインを切り裂く縦パスが入ります。ここから中央で#9大坪、#10廣田が短いパスワークでボールをつなぎながら左の#4藤井へ。
藤井も名古屋の体制が整う前に廣田とのワンツーで抜け出し左サイドを突破。クロスは合いませんでしたが、全体がつながった連携を見せます。
続く後半4分。再び右サイドから中盤へとボールを動かすと、今度は#7原嶋から廣田に展開。廣田が中央の荒木にアーリークロスを上げ、荒木もDFに身体を寄せられながらも爪先で合わせ、ループ気味のシュートを放ちますが、これは名古屋GKのセーブにあい得点とはならず。しかし前半名古屋に対応される場面が多かった攻撃が、4-4-2と3-4-3を展開によって使い分け、相手に的を絞らせないことで、徐々に歯車が噛み合い始め、攻勢を強めます。
◇勝ち点を目指すせめぎ合い
守備時に4-4-2に変化することで、単純なボールには#3小田切、#25栗原が強く対応。簡単に侵入は許さず、名古屋の攻撃を跳ね返します。
また、サイドにボールが入った時、前半以上に高いポジションで対応が可能になったため、#4藤井を中心にインターセプトの回数が増加。素早い攻守の切り替えからカウンターに転じ、前線までボールを運びます。
時間が経過してもゲームの展開は大きく変わらず。お互いにサイドを起点としてクロスを中心にゴールに迫ります。名古屋は中盤のボール奪取からサイドに展開し、クロスを幾度となくあげるも最後のフィニッシュで精彩を欠き、追加点には至らず。
一方のつくばは最終ラインからのビルドアップで中盤のラインを効果的に突破し、藤井、#14岸川の両WBに預け、クロスを上げますがゴール前の選手とわずかなタイミングでボールが合わず、シュートを打ち切ることができません。
まずはなんとか追いつきたいつくばは#9大坪に替え、開幕戦以来の出場となる#8菊地を投入。前線のアクションを活性化させ、攻撃の手を緩めません。
その後も前線からハイプレスをかけ、速攻も見せながらゲームを展開しますが得点を挙げるまでには至らず、このまま0-1で試合終了。
前節とは違い、ゲームを支配される苦しい展開の前半から、チーム全体で修正を重ね、後半に臨めたことは大きな収穫になったと思います。ただ、ここ3試合無得点という結果は真摯に受け止めなければいけない課題として以前横たわっています。
残り2試合、どちらもホームでの開催となりますので、ファン・サポーターの皆様に一つでも多くの得点をお見せできるよう、また積み上げていきますので、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。
(Written by 野々山 理玖)
プレナスチャレンジリーグEAST第5節
VSNGUラブリッジ名古屋
前半:0-1
後半:0-0
合計:0-1
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11月14日(土) 14時K.O@ セキショウチャレンジスタジアム
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Posted by つくばFC at 21:16│Comments(0)│女子TOP
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