2020年11月25日

2020年11月22日プレナスチャレンジリーグ第10節 vs静岡SSUアスレジーナ マッチレポート

日頃からつくばFCを応援してくださり、ありがとうございます。
11月22日(日)に行われました、プレナスチャレンジリーグEAST第10節の結果についてお伝えします。

◇試合の流れ、「手」にする強さ
前節ホームで敗戦を喫したつくばFCレディース(以下つくば)。他チームの結果もあり、今シーズンの順位は大方決定してしまいましたが、ホーム初勝利、また来シーズンへの積み上げも見据えると負けられない最終戦は、静岡SSUアスレジーナ(以下静岡)との一戦になりました。

静岡は決まった形を持たず、相手によって戦い方を柔軟に変化させ、ここまで戦ってきたチーム。前回の対戦では3-4-3を用い、ミラーゲームを展開してきましたが、今回も同様に3-4-3でゲームスタート。対人能力とフィード力の長けたCB陣でDFラインを安定させ、スピードのある選手を前線に固め、つくばDFの背後を狙い続けます。

つくばは最も慣れ親しんだ3-4-3の布陣。GKから始まるビルドアップに加え、今年に入ってから継続して取り組んできた、前線からの積極的な守備を軸とし、ここまでチーム全体で積み上げてきたものを発揮。スタメンには#16大木が9月の新潟医療福祉大学戦以来の出場。つくばの強みである「誰が出ても変わらないチーム力」も見せ、勝利を目指します。

最初のチャンスはつくばに。
前半15分。#9大坪が前線でボールを奪うと、#14岸川も素早い切り替えから右サイドを駆け上がり、深い位置まで侵入。岸川はサポートに入っていた#20山崎に預けると、山崎がそこからファーサイドへのピンポイントクロスを供給。

GKを剥がし、完全にフリーな状態で#22荒木が飛び込みヘディングで合わせますが、これは惜しくもクロスバー直撃でゴールならず。荒木の二戦連続ゴールとはなりませんでしたが、良い攻撃の組み立てを見せ、序盤の流れを作ります。

◇決めきることで生まれる差
#22荒木の序盤の一撃で流れに乗りたいつくばでしたが、ここから静岡の猛攻に遭います。

前半17分。最終ラインを突破され、中央に走り込んでいる選手に決定的なクロスを送られますが、ここは#16大木がしっかりと身体を寄せながらカバーに入りクリア。

その流れでの静岡のコーナーキック。
蹴られたボールを一度は#1稲葉のパンチングでクリアしますが、こぼれたボールをそのまま蹴り込まれ失点。決定機を確実にものにされ、0-1と先制を許します。

時間が進むにつれ、静岡はつくばの3バックに一人ずつマンツーマンマークをつけ、ビルドアップにプレッシャーを与えようと全体が前のめりの状態に。つくばも素早いパスワークで1stラインの突破を試みますが、静岡の寄せに苦しみ、優位な状態を作りだせず前進に手を焼きます。

それでも前半21分。つくばにチャンスが訪れます。
稲葉からのフィードを#9大坪が収めると、そこから#4藤井に預けます。藤井は#10廣田とのコンビネーションで左サイドを突破。持ち込んだところを静岡DFに寄せられますが、ルーズになったボールに、この試合IHでの起用となっていた#19山口がいち早く反応。ワンタッチを挟み、ゴール右隅を狙うコントロールショットを放ちますが、これは枠を捉えきれず。

ホーム最終戦、なんとか勝利を掴みたいつくばは、我慢の時間が長くなるものの、ボールを保持した時にはサイドを起点とする攻撃を見せ、まずは同点を目指します。

◇次のステージ向け、求められるもの
前半を0-1で折り返し、後半の巻き返しを図りたいところでしたが、前半41分。静岡の攻撃陣がつくばゴールに迫ります。

つくば左サイドを、ワンツーを挟みながらのテンポの良いパスワークで突破すると中央へグラウンダーのクロス。これは合わずに一度ボールは右サイドまで流れますが、そこから再び中央へ折り返されると、DFの対応も一歩届かず失点。スコアを0-2とされ、HTを迎えます。

勝利に向け、攻めるしかないつくばは#3小田切を中心としたビルドアップを徹底することを確認。前からプレッシャーをかけてくる静岡をそのまま引っ張り出し、バイタルエリアにスペースを作り出し、反撃を狙います。

ビルドアップを低いラインから仕掛けることで、つくばのIHはよりフリーな状況に。そこを#6佐藤(友)、#16大木が見逃さず、ライン間を切り裂くくさびのパスを前線に送ります。

しかし、後半も流れは静岡に。
後半10分。つくば右サイドから中央に切り込んでくるドリブル突破を止められず、ゴール中央まで運ばれると、持ち運んだ選手はゴール前へスルーパス。これを確実に決められ、スコアは0-3に。後半開始早々により苦しい展開へと持ち込まれてしまいます。

後半の立ち上がり得点という最高の形で入り、さらに追撃を仕掛ける静岡。
後半23分。つくばは右サイドから攻め込み、ゴールに迫るも静岡に跳ね返されると、そのまま同サイドからのカウンターに。攻撃に人数をかけており、守備が手薄な状態に。

攻撃の勢いを止め、人数が揃うまで時間をかけたいところでしたが、静岡もこの好機を逃さず、左サイドに大きく展開。GKと1対1の状況を作られ、これを沈められ0-4。

その後、メンバー交代も積極的に行い一矢報おうとしますが、静岡も集中を切らすことなく戦い抜き、0-4で試合終了。結果として、昨年2部に所属していたチームに力の差を見せつけられてしまう形となりました。

この試合をもってつくばFCレディースの2020シーズン公式戦が全て終了となりました。リーグ戦の滑り出しは良かったものの、中断明け以降苦しい試合が続き、ファン・サポーターの皆様に勝利を届けることができなかったのが非常に残念で悔しく思います。

2021年は女子サッカー界にとって大きな変化の年となります。チームとして遅れをとらず、もう一段階成長した姿をお見せできるようオフシーズンから取り組んで参ります。

最後になりましたが、このような社会情勢の中リーグの開催、並びに有観客試合の開催にご尽力していただいたリーグ関係者の皆様、スポンサーの皆様、試合運営に関わる皆様、そして会場および画面越しでご声援を送ってくださったファン・サポーターの皆様に厚く御礼申し上げます。多くの方のご支援をより感じながら戦うシーズンとなりました。

来シーズンは結果で恩返しができるよう、また日常から積み上げていきますので、引き続きつくばFCレディースへのご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。

(Written by 野々山 理玖)

プレナスチャレンジリーグEAST第10節
vs静岡SSUアスレジーナ
前半:0-2
後半:0-2
合計:0-4

公式記録はこちらから
http://match.nadeshikoleague.jp/2020/east/match_report/m30.pdf


2020年11月22日プレナスチャレンジリーグ第10節 vs静岡SSUアスレジーナ マッチレポート

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