2019年09月03日

プレナスチャレンジリーグ プレーオフ 順位決定戦 5位〜8位 第1節 マッチレポート

2019年9月1日 プレナスチャレンジリーグプレーオフ順位決定戦5位〜8位第1節
VSアンジュヴィオレ広島戦 @ミツトヨスポーツパーク郷原(呉市総合スポーツセンター)  マッチレポート


日頃からつくばFCを応援してくださり、ありがとうございます。

9月1日行われました、プレナスチャレンジリーグプレーオフ順位決定戦5位〜8位第1節の結果についてお伝えします。


リーグ再開、次を見据えてのスタート
約1ヶ月半の中断を終え、リーグ再開を迎えたつくばFCレディース(以下つくば)。レギュラーシーズンをEAST4位で終えたため、今年のプレーオフは東西合わせた全体の5位〜8位を決める中位リーグで戦うこととなりました。

昇格、降格。どちらの可能性もない中位リーグでの戦いですが、つくばにとってはチャレンジリーグ参入後初の挑戦に。現在の力がどこまで通用するのかを測る上で、一つも気の抜けない戦いの初戦は、アウェイでWEST3位のアンジュヴィオレ広島(以下広島)との対戦となりました。

広島は3-4-3の構えでゲームイン。広島の3バックはシーズンから取り組んでいる形で、中盤の両翼がコートの横幅一杯にポジショニングを取り、サイドを起点に攻撃を組み立て。相手がサイドを警戒し、中央が手薄になったところに前線の選手が顔を出し、経由点に。そこに対応し、ゴール前が固くなるとまたサイドにボールを動かしと、相手を揺さぶりながらゴールまで迫ります。

対するつくばは、レギュラーシーズンから取り組んでいる3-4-3の構えは崩さず試合へ。RWBに#2大木が入り、IHにはCBでの起用が多かった#9廣田を配置。LWBには#22菊池(瑠)がチーム加入後公式戦初先発を飾ります。

メンバーや配置に若干の変更はあるものの、つくばの狙いは変わらず。最終ラインでボールを保持し、WB、IH、CFそれぞれの選手は相手のラインやポジショニングを見ながらアクションを起こします。ボールを持っている選手はパスの優先順位を持ちながら、常に変化している状況に合わせ判断。選択と実行を繰り返しながらボールを前線に運び、得点を狙います。


チームの成長、個人の成長
ミラーゲームとなったこの試合。つくばはボールを落ち着いて保持し、ゲームをコントロールしたいところですが、序盤は押し込まれる展開に。

相手の3バックに対し、つくばは前線からプレッシャーをかけにいきますが、広島のボランチを上手く抑えきれず、中央に起点を作られます。そこからサイドの背後へと展開され、深い位置まで持ち込まれますが、そこは#4藤井、#26小田切、#27小島の最終ラインが的確なカバーと強靭なフィジカルを見せつけ、最後まで仕事をさせません。

時間が経つにつれ、全体の守備のラインも上がり、つくばはコンパクトな陣形を形成。サイドにつけられたボールにも#2大木と#22菊池(瑠)が前向きで対応し、蓋をします。すると広島は縦に大きく蹴り出し、裏を狙いますが、これは精度を欠き決定打にはならず。つくばは守備を早い時間で改善することに成功し、広島の攻撃を跳ね返し続けます。

後ろからボールを保持する展開が多くなる中、相手の様子を見ながら攻撃につなげたいつくば。#7原島、#9廣田のIHに良い状態でボールを預け、#10豊嶋のスピードや両WBの突破につなげたいところですが、前半は広島の中盤のライン突破に苦しみます。

GK#1中橋も含め、最終ラインで安定してボールを保持し、サイドや前線はポジションを取り続けるものの、攻撃のスイッチとなるパスの質やタイミングが合わなかったり、苦しい状況で前線に預け、狭い局面に追い込まれてしまったりと有利な状態を作り出せず、前半は0-0で折り返します。


引かずにゴールへ、より前へ
ハーフタイムには、前線は相手の3バックにより積極的にプレスをかけ、時間を奪うことを確認。前だけではボールを追いきれないので、中盤より後ろも前線についていき、プレスのラインをより前に設定。ボールを奪った後のゴールまでの距離を短くし、得点のチャンスを増やすことを狙います。

後半は立ち上がりから守備がチーム全体で機能し、広島の攻撃はより単調なものに。最終ラインは安定感のあるパフォーマンスを発揮し続け、良い状態でボールを保持できたため、攻撃にも勢いが生まれます。

後半12分。右サイドを#2大木、#7原島、#28小島の3人で崩した得たCK。#9廣田のインスイングで蹴り出されたボールはゴール前で混戦を生み、これにいち早く原島が反応しシュートを放ちますが、これは広島が決死のゴールカバーを見せ得点ならず。

後半30分。#10豊嶋が前線の守備でボールを奪い、それが繋がるとボールは途中出場の#19堀江の目の前に。堀江は上手くワンタッチで持ち出し、PA付近からシュートを放ちますが、これはGKの正面に。

続く31分。#14亀井がパスカットし、原島と華麗にワンツーを決めると豊嶋へ絶妙なスルーパスを供給。豊嶋も抜群のタイミングで抜け出し、相手を振り切りシュートまで持ち込みますが、これは惜しくもポストの外へ。決定機を決めきれず、時間が経過していきます。


試合終盤、試される総合力
後半35分。#14亀井に替え、#23井上(佳)を投入。#8衣奈とのダブルボランチを形成し、パスのテンポを落とさず、相手よりも早くボールを動かし、先制点を狙います。

さらに後半39分。#5梓を投入。怪我の影響でなかなか出場機会に恵まれなかったものの、1年ぶりに公式戦出場を果たします。

試合も終盤になり、#10豊嶋のスピードをシンプルに使うところは使い、下がった相手に対しては、ボランチ、サイドを経由し、押し込み気味にゲームを展開するつくばでしたが、最後までゴールに一歩迫りきれず0-0のスコアレスドローで試合終了。

立ち上がりこそ相手の勢いに押される場面がありましたが、試合中に修正することに成功し、試合の流れを渡さず、無失点で終えられたことは、ここまで戦い抜いてきたチームの力なのではないかと思います。
また、メンバーが変わり、ポジションが流動的に入れ替わっても、安定した力を発揮し続けられたことも次に繋がる材料になると思います。

一方、後半は特にゴール前まで迫る決定機を作り出せましたが、決めきれず無得点で終わってしまったことはチーム全体での課題であると感じました。試合に勝ち切るためにも、次節に向け、また準備していきたいと思います。

今節は遠くアウェイの地まで応援を届けてくださり、ありがとうございました。サポーターの皆様の声は選手の戦い抜く力になっています。
次節もまた遠い地でのアウェイゲームになりますが、上位進出に向け、厳しい戦いが続きますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします。


試合結果
プレナスチャレンジリーグプレーオフ順位決定戦5位〜8位第1節
VSアンジュヴィオレ広島
前半:0-0
後半:0-0
合計:0-0

プレナスチャレンジリーグ プレーオフ 順位決定戦 5位〜8位 第1節 マッチレポート

プレナスチャレンジリーグ プレーオフ 順位決定戦 5位〜8位 第1節 マッチレポート

リザーブメンバー
GK
#21高橋
DF
#5 梓
MF
#19 堀江
#23 井上(佳)
#24 肥留川

(次節公式戦情報)
プレナスチャレンジリーグプレーオフ順位決定戦5位〜8位 第2節
VSノルディーア北海道
9月7日(土)13時K.O@札幌サッカーアミューズメントパーク

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