2024年08月22日

「一見微妙な差でも実は大きく違うものなんだよっていうお話」男子TOP #21 三沼慶太 選手ブログリレーvol.39

こんにちは。
ジョイフル本田つくばFC 21番の三沼慶太です。
ポジションは、ゴールキーパー(以下:GKとする)です。すみません、卒業論文みたいになりました笑

「一見微妙な差でも実は大きく違うものなんだよっていうお話」男子TOP #21 三沼慶太 選手ブログリレーvol.39

ここからだいぶ長くなりますが、どうか最後までお付き合いください。


「なんか違うなあ」

ここ最近の自身の言動、チーム活動やその他すべてにおいて、意図していたもの・考えていたものとなんか違う。
メンバーから外れていた期間に俯瞰してチーム状況を見た時、その違和感がなんなのか気づきました。
「あまり差がないように見えてその実まったく違うもの」
微妙な、でも大きな違い。
これが結構厄介なんだよなー、気づきづらいから…

言葉足らずなので、実際に例を挙げていきます。


『ポジティブ』と『甘さ』
その人や組織に甘えさせてしまう環境を作り出していないだろうか。 楽しく和気あいあいとやるのもいいけど、『ポジティブ』な雰囲気から『甘え』になった瞬間その組織の成長は止まってしまうと思います。甘えは隙を作り出し、隙から瓦解して いく。甘えは勘違いを引き起こし、居心地の良さをもたらし、向上心を削いでいく。「これくらいでいいか」が命取りになる世界ですし、今まで何回もそれで痛い目を見てきました。ミスを引きずらず『ポジティブ』でいい雰囲気と捉えるのか、『甘え』が見え始めた 緩い雰囲気になりつつあるのか、そこに気づけるかがターニングポイントだと思います。 プラスに持っていくことも大事ですが、甘えとの絶対的な基準は各々が持ち得ていないといけないですね。


『厳しい声』と『マイナスの声・文句』
(ここでの「厳しい」は「規律・判断において容赦なく妥協しない」で考えてください。)
GKというポジション柄試合中によく叱咤激励します。だからこそ前述したような「どんな声・雰囲気か」に対しては敏感に反応してしまうかもしれません。その声の中でもミスに対して個人・チームの雰囲気を引き締め、その当人をより研ぎ澄ませた状態にする『厳しい声』なのか、ただ悪い雰囲気を垂れ流して全体の士気を下げていく『マイナスの声・文句』なのかで大きく違います。個人的にはその基準を「ベクトルの向きが外に向いていながらも自身にも向いている声」としています。詳述すると、前者のように『厳しい声』をかける≒要求をするということは、つまり自身も相応のレベルを他人から求められるということになります。それを理解したうえで、自戒を込めて『文句』ではなく規律に則った『厳しい声』をかけ続けていきたい。そうすればチームも自身もアラートな状態を作り出せるはずです。


『信頼』と『依存』
チームにとって必要不可欠な選手に対して、単に『信頼』でとどまっているのか『依存』 してしまっているのかで大きく変わると考えています。依存されている(替えがきかない) 選手が怪我での離脱やパフォーマンスが上がらない時、チームを勢いづけられる選手が他にいるのか(言ってしまえば選手層の厚さとも言えます)。誰が出ても同等のパフォーマ ンスを発揮できる、それが真に強いチームでしょう。依存関係ではなく、正しくお互いを信頼し窮地に支え合える関係のチームであることが、長いリーグ戦やシーズンを戦い抜くうえで必要になると僕は考えています。


『挑戦』と『無謀』
無謀と挑戦はしっかり区別しなければいけないと考えています。
『挑戦』は考えプランを練ったうえで行動に起こしていること、『無謀』は良く考えずに 無鉄砲に行動することになります。
試合中でも、やらなくていいことをしたり、ただ闇雲に突っ込んだり、狙わなくていいところに差し込もうとしたり、リスクと起こりうる結果の天秤が釣り合わないことがよくあります。時にはリスクを冒す必要もありますが、無謀の場合はリスクに関しては一切考えておらず、ただやりたいことをしているだけ。リスクを把握したうえで挑戦することとは訳が違います。自身のプレー・行動が『挑戦』であり続けられるように、計画性がありつつも、時には大胆さも持ち続けていきたいものです。


『成功』と『失敗』
先ほどの挑戦と関係してきますが、挑戦した時に起こる結果として、基本的に①起こしたかった現象『成功』②それ以外の『失敗』の二つに分けられます。(成功と失敗以外の副産物はここでは省きます。なんか数学の文章問題みたいですね笑)
つまり何が言いたいかというと、挑戦しないと何もないということです。 大学の時に教わったGKコーチであるジョアン・ミレッ氏によく言われました。
「GKと人生は一緒。挑戦しないと何も得られない。」
非常に的を射ている…
挑戦した結果『成功』したのならやり方があっていた、条件がそろっていた、何かしらの成功する要因があったと言えます。逆に、『失敗』したのなら、何かが足りない、これはできていたけどこっちはできていなかった、この条件がそろわないとダメといった風に次 の『成功』への足掛かりにできます。
『挑戦』しないと、やってみないと何もわからない。
全部やって確かめればいいだろ!
しかし『無謀』だと何も考えていないので、こうはいきませんね。



ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございました。
だいぶ話したのでここらで終わりたいと思います。

チーム状況について公の場であまり言及しないほうがいいかもしれませんが、正直なところ全社予選あたりからリーグ中断前くらいまで、チームとして前述した物事がことごとく悪い方向に進んでいたと僕は考えています。
結果が出ない理由にもっと選手たち自身もフォーカスするべきでした。 気づくのが、変えるのが遅すぎた。
もっと自分たちを客観視できるようなチームにならないと。

また今週末からリーグが再開しますが、現在の立ち位置が苦しいことなんて自分たちが一番よくわかっています。加えて、ファンサポーターの皆様になかなか勝ちを届けられず勝利の喜びを分かち合えなかったことが悔しくてなりませんでした。
だから、残りの試合は全員の力で勝利し、全員でその喜びを分かち合い、全員で最高の週末を過ごしましょう。
皆さんが最高の笑顔でスタジアムを後にすることが僕らの至上命題です。 この逆境を楽しめるくらい図太く、残りの試合も強かに戦います。

シーズンの最後まで熱いご支援ご声援の程、よろしくお願いいたします。

「一見微妙な差でも実は大きく違うものなんだよっていうお話」男子TOP #21 三沼慶太 選手ブログリレーvol.39


【次節試合情報】
第58回関東サッカーリーグ1部第13節
2024年8月25日(日)
16:00 味の素フィールド西が丘
vs エリース東京FC
▼観戦案内▼
https://www.tsukuba-fc.com/info/2024/08/22024325/

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Posted by つくばFC at 20:00│Comments(0)男子TOP
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